福利厚生経費を年間10万円以上削減し、公平かつ継続できる福利厚生を実現|Perk User Interview・厚真町職員親睦会

道央南部に位置し、道内では比較的温暖な地域にある北海道勇払郡厚真町は、人口約4400人の、米作りが盛んな農業の町です。厚真町役場の全職員が加入する厚真町職員親睦会では、今年の8月から福利厚生の充実を目的に「Perk」を導入しました。「会費を徴収しているのに還元されない職員が多い」という課題を長年抱えていたと、同会で福利厚生を担当する山家和也さんは語ります。現在では約8割の職員が登録し、“誰もが使える福利厚生“を実感しているといいます。山家さんに「Perk」導入の理由とこれまでの福利厚生との違いについてうかがいました。

慶弔費支給や懇親会での福利厚生を提供する職員親睦会

−−山家さんが勤務されている、厚真町について教えてください。

山家:厚真町は役場の周辺は住宅地ですが、田んぼや山が広がる農業の町です。特産品として、厚真町産のブランド米「さくら米」や、日本一の作付面積を誇るハスカップなどが有名です。農業以外では、厚真町発祥のウインタースポーツ「3本引き」という、変わった綱引きがあります。1チーム8人で、2チームが3本の綱を引き合い、3本のうち2本を自陣に引き込んだ方が勝ちというルールです。その大会「あつま国際雪上3本引き大会」が毎年冬に行われ、大勢の観客が訪れます。もう一つは「ランタン祭り」。氷で作った数千個のランタンにロウソクが灯される光景は幻想的で、こちらも町を挙げての一大イベントになっています。

−−厚真町職員親睦会と、福利厚生について教えてください。

山家:職員親睦会は町役場の職員による団体で、職場である自治体には、休暇制度や手当による福利厚生はありますが、職員が使える特典のようなものはほとんどないため、職員への福利厚生は主にこの親睦会を通じて行っています。具体的には、職員の結婚や出産などへの慶弔費の支給、また懇親会などの職員向けイベントを行っています。親睦会費は給与から毎月定率を徴収して、職員全員が親睦会に加入しています。私は、職場では総務課で人事や給与を担当しており、2〜3年前から親睦会の幹事として福利厚生を担当するようになりました。

「福利厚生が公平に行き渡らない」という課題

−−山家さんが感じられていた、福利厚生に対する課題とはどのようなものだったのでしょうか。

山家:最大の課題は、職員全員から会費を毎月徴収しているにもかかわらず、福利厚生のメリットを公平に還元できていない点でした。親睦会の活動は、町主催のお祭りやイベントに合わせた懇親会が中心でしたが、120名ほどの全職員のうち、実際の参加者は1割程度と、参加率が著しく低い状況が続いていました。

参加率が低い理由もさまざまです。40代〜50代の職員は「若い人たちだけでどうぞ」と遠慮して参加されないことが多かったり、そもそも公共交通機関が少なく、お酒を飲む会には車で来られないという事情もあります。以前は職員旅行もありましたが、厚真町で震度7を記録した2018年の北海道胆振東部地震、そして2019年からのコロナ禍が重なって何年も中止が続き、再開の機運も立ち消えてしまっていました。

課題への対策として、厚真町の地域商品券を親睦会で購入して職員に配布する形で還元を行ったこともありました。商店やガソリンスタンドなど町内のほとんどのお店で使えるものの、町外で買い物する人も多く、使えるところが少ないという不満の声もありました。さらに予算に限りがあるため、毎年継続的に実施するのは難しい状況でした。

どうすれば公平に行き渡る福利厚生を提供できるかと考えていたタイミングで、「Perk」を知ったんです。

ーーちょうど、当社から採用関連で提案していたとき、山家さんを紹介いただきました。

山家:そうでしたね。採用担当職員がWantedlyの採用サービスに関する打ち合わせをしていた際に、福利厚生サービス「Perk」を紹介いただいたと聞いています。その職員経由で「Perk」の資料を見ました。

私自身、これまで福利厚生サービスについてはまったく知識がなく、使った経験もなかったのですが、資料を見た瞬間に「これは問題を解決してくれるのでは?」と思いました。そこで、親睦会の会長に相談してみたところ、会長も新しいもの好きで、「とりあえずやってみるのはありなんじゃないか」と前向きな反応でした。

導入の大きな決め手は、予算内に収まるため継続的な利用が可能だった点です。以前実施していた地域商品券の配布と比べると、年間で10万円以上もコストを抑えることができ、他のイベントなども含めた親睦会活動全体のバランスを崩さずに、継続的に実施できます。導入に際しては、親睦会の総会で承認を得る必要があったため、職員向けの連絡掲示板で「Perk」を事前に案内しました。会員からの反対意見はほとんどなく、総会でも全会一致で承認が得られました。

福利厚生担当による積極的な告知で、職員の約8割が登録

ーー導入されたあと、認知や利用は進んでいらっしゃいますか?

山家:今年の8月から導入を開始し、約3か月が経過しました。導入にあたっては、Wantedlyからのスライド資料や動画を使って、ログイン方法など利用に当たっての手順を掲示板で共有し、職員への案内を行いました。今のところ、114名の職員のうち94名が登録しています。これは過去に導入した他のサービスと比べても過去最多の登録率です。登録していない職員に対しては、任意のサービスなので強制はできませんが、メールが届いているかの確認など、できる範囲でフォローを続けています。

ーー多くの方に登録いただきこちらもうれしいです。どのような特典に人気がありますか?

山家:去年町内にローソンが初出店したのもあって、「giftee Box Select」のクーポンはよく使われているようです。先着順のクーポンが品切れにならないよう、新しいクーポンが発行される毎週月曜日の朝には、職員掲示板で案内を入れています。

個人的に気に入っているのは、「マイプロテイン」の商品を55%OFFで購入できる特典です。私自身トレーニングが趣味で、この特典を見てすぐに自分でも利用しましたし、ジム仲間の職員にも知らせたら、やはりすぐ購入していました(笑)。町営のスポーツセンターを利用する職員の間では重宝されていますね。また、昨年の11月に北海道で初めて出店した、札幌市の「TOHOシネマズ すすきの」で利用できる映画割引チケットを、上司の課長が利用したいと話していました。

私自身もまだ使いこなせてはいないので、新しいサービスが追加される都度、職員の皆さんにお知らせして、より多くの方に活用していただけるよう努めていきたいと考えています。

誰もが使える福利厚生による、不公平感の是正や採用後の定着率向上に期待

ーー今後の「Perk」利用についての課題や、福利厚生に期待することを教えてください。

山家:直近の課題は、多くの職員に登録してもらっているとはいえ、まだ未登録の方が20名近くいる点です。私が利用した特典を紹介したり、職員掲示板での告知を続けたりして、すべての職員が登録・利用できるよう努めたいです。また、実際の利用状況を見ながら、職員の皆さんがどんなサービスに関心を持っているのかを把握し、より効果的な案内ができればと思っています。

地域特性による課題もあります。厚真町内や生活圏の近隣の都市を含めても、特典を利用できる実店舗が限られてしまっています。例えば、「giftee Box Select」はコンビニ以外にもいろいろな店舗で使えますが、町内で利用できる店舗はセイコーマート1店とローソン1店の合計2店だけです。車で買い物に行ける生活圏内で、特典を使える場所が増えて、より多くの職員に利用してもらえるようになることを期待しています。

何より大切にしたいのは、これまで平等に還元できていなかった福利厚生を、「Perk」を通じてきちんと全職員に届けることです。給与から会費を引かれ続けていたのに、何も還元を受けられないまま退職されてしまうケースも少なくなかったので、「Perk」導入によって会費に見合った福利厚生を提供していければとうれしいです。また「Perk」の導入には採用面での魅力作りという意味合いも込めています。この福利厚生が継続することで、職員の定着率向上にも寄与できればと期待しています。

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